Tudors

イギリスのプリンスが結婚したらしい。

ダイアナ妃の遺児だから、チャールズ皇太子がダイアナ妃にした様な真似はしないと期待したい。

イギリスの王室（Tudors）では、飽きた王妃に無実の罪をきせて、首切り役人に処刑させた恐るべき暴君が居た。

ヘンリー八世は、最初の妃との婚姻無効を申し立てて、それを認めないローマ法王と喧嘩を始め、無理矢理妃を追い出して、フランス出身のアン・ブーリンと再婚したのに、３年程で別の女＝アンの女官の一人であったジェーン・シーモアと結婚したいが為に、アンを不倫の罪で、公開処刑で首切りの刑に処した。

そしてジェーンを妃に迎えたが、病死、帝王切開で死んだらしい。

次々と世界中の貴族の娘を嫁にしては殺して行くので、嫁の来てもなくなり、それでも政略結婚で、今度はドイツ人の貴族の娘を嫁に迎えたのだが、気に入らなかったので婚姻は無かった事にして、次には17歳の若い嫁をめとったが、これも「不倫」の理由で「断首」の刑にした。

最後の妃は、王の方が先に死んだので、殺される事はなかった。

その八世の最初の妻の娘があの「ブラッディマリー（メアリー）」で、カトリック信者の彼女は、プロテスタント狩りをして、大勢を殺したのでこのあだ名が付けられた程、残忍な女王だった。

その異母妹がかの有名なエリザベス一世（処刑されたアン・ブーリンの遺児）で、イングランド黄金時代を築いたのだった。

海賊を擁護して、スペイン艦隊を沈めさせた、辣腕の女王だった。

イギリスは紳士の国と言われるが、それは間違いだと思う。海賊の国、の方が正しい。

その海賊にSirの称号を与えていたのだから！

貴族とは「人より先に殺人と強盗を始めた人間の事である」と言う台詞がソフィア・ローレン主演の映画の中に有ったが、それが真実だと思う。

呉々も、ダイアナ妃の二の舞に成らない様に、と思うばかりだ。